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アストロスケール仏国とHEMERIA、グローバル市場を見据えた独自のGEOソリューション開発で提携

掲載日  カテゴリー 企業ニュース

実績ある防衛衛星プラットフォームと、軌道上で実証済みのランデブー・近接運用(RPO)技術を融合し、地球静止軌道(GEO)における機動的かつ費用対効果の高い能力の提供を目指す

  • アストロスケール仏国とHEMERIAは、それぞれが持つ専門性を融合し、防衛・政府機関向けに、機動的な地球静止軌道(GEO)ソリューションの開発および海外展開を推進します。

  • 本パートナーシップでは、HEMERIAが有する防衛衛星プラットフォーム分野での豊富な実績と、アストロスケールが軌道上で実証してきたランデブー・近接運用(RPO)技術に関する知見を組み合わせます。

  • 本ソリューションは、地球静止軌道(GEO)における運用能力を、より迅速かつ費用対効果の高い形で顧客に提供することを目的としています。また、同盟国を中心に高まる需要に対応するとともに、フランスの主権的な宇宙産業基盤の強化にも貢献します。

持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ、以下、デブリ)除去を含む軌道上サービスに取り組む株式会社アストロスケールホールディングスの仏国子会社であるAstroscale France SAS(以下、アストロスケールフランス)は、フランスを代表する宇宙システム企業であるHEMERIAと本日、地球静止軌道(GEO)における運用を目的としたフランス製マイクロサテライトソリューションの開発および海外展開に向け、戦略的パートナーシップを構築する計画を発表しました。

今回計画している協業では、両社の相互補完的な専門性を結集し、防衛、政府機関向け、およびデュアルユース市場において高まる、機動的かつ高性能な地球静止軌道(GEO)ソリューションへの国際的な需要に対応します。

HEMERIAは、YODAプログラムをはじめとする防衛・公共ミッション向けの高機動衛星プラットフォームの設計・製造において培った実績と専門知識を提供します。一方、アストロスケール・フランスは、軌道上で実証済みの高度なランデブー・近接運用(RPO)技術と、それを支える関連ペイロード技術を提供します。

実績ある衛星プラットフォームと実証済みのランデブー・近接運用(RPO)技術を組み合わせることで、両社は従来の大規模開発プログラムと比較して、顧客が地球静止軌道(GEO)における運用能力をより迅速かつ費用対効果の高い形で獲得できるソリューションの提供を目指します。

本ソリューションは、機動的なミッションアーキテクチャを基盤として設計されており、高度な防衛ミッションで求められる優れた機動性や近接運用能力を維持しながら、開発期間の短縮、プログラムリスクの低減、およびコスト削減を実現することを目指しています。

また、数億ユーロ規模の投資を必要とする従来のアプローチとは異なり、より手頃なコストと短い開発期間で高度な主権的GEO能力を実現できるようにすることを目的としています。

GEOにおける状況把握から実運用へ

地上約36,000キロメートル上空に位置する地球静止軌道(GEO)は、戦略的通信、気象サービス、国家安全保障関連システムなど、世界で最も重要なインフラの一部が運用されている領域です。

GEOがますます戦略的重要性を増し、競争が激化する中、政府機関や防衛関連事業者には、単に状況を把握するだけでは不十分となっています。重要な宇宙資産の周辺で何が起きているのかを正確に理解し、必要に応じて対象物へ近接して点検・特性評価を行い、運用上の意思決定に活用できる能力が求められています。

観測技術や宇宙領域把握(SDA)の進歩により、地球静止軌道(GEO)の状況はこれまで以上に詳細に把握できるようになっています。一方で、地上からの観測には限界があり、対象物の性質や挙動、状態を正確に理解するためには、より近距離からの観測が必要となる場合があります。

ランデブー・近接運用(RPO)技術は、その次の段階の能力を提供します。宇宙機が他の物体へ安全に接近し、その周囲を機動しながら点検を行うことで、地上からの監視だけでは得られない詳細な近距離情報を取得することが可能となります。これにより、単なる状況把握を、実際の運用判断に活用できる実用的なインテリジェンスへと転換することができます。

アストロスケール仏国とHEMERIAのパートナーシップは、防衛分野、政府機関向け分野、そしてデュアルユース分野の顧客ニーズの変化に対応するため、軽量で機動性が高く、迅速な運用が可能なGEOソリューションを通じて、こうした運用能力を提供することを目指しています。

アストロスケールは、準備されていない大型の軌道上デブリへの接近および特性評価に成功した「ADRAS-J」をはじめ、複数のミッションを通じて高度なランデブー・近接運用(RPO)技術を軌道上で実証してきました。アストロスケール仏国は、このグローバルな軌道上実証の実績を基盤に、トゥールーズを拠点として、RPOおよび軌道上サービスに関するフランスおよび欧州独自の専門能力の構築を進めています。

HEMERIAは、政府機関、商業、防衛分野の顧客向けに宇宙システムを開発してきた数十年にわたる経験を有しており、フランス国内の確立された生産設備およびクリーンルーム施設を基盤としています。また、YODAプログラムで培った実績により、GEOにおける運用に必要な高機動衛星能力に関する豊富な知見を有しています。

本パートナーシップのもと、両社はそれぞれの中核的な強みを担い、HEMERIAが衛星プラットフォームを提供し、アストロスケール仏国がランデブー・近接運用(RPO)ペイロードおよび関連技術を提供します。こうした相互補完的な体制により、開発の迅速化、プログラムリスクの低減を図るとともに、顧客に対して実運用可能なGEO能力を実現するための確かな道筋を提供することを目指します。