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アストロスケール仏国とExotrail、低軌道衛星向け軌道離脱能力構築で協業へ

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フィリップ・ブラット(アストロスケール・フランス マネージングディレクター)とジャン=リュック・マリア(エクソトレイル CEO)が、宇宙モビリティと軌道上サービスに関するExotrailの展示の前で握手している様子。

持続可能な宇宙環境を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ)除去を含む軌道上サービスに取り組む株式会社アストロスケールホールディングスのフランス子会社であるアストロスケール仏国はこの度、複数軌道・複数ミッション対応の衛星の設計・製造・運用を専門とするフランス企業Exotrailとともに、低軌道(LEO)における軌道離脱能力の構築に焦点を当てた戦略的パートナーシップを締結しました。本パートナーシップは、欧州における衛星運用処理能力の発展に向けた重要な節目であり、民生および防衛両面の課題に対応するための、体系化されたロードマップの基盤を築くものです。

通信、地球観測、測位、防衛アプリケーションにとって不可欠なインフラである衛星が運用される軌道では、混雑化が進行しています。衛星運用者各社は衛星寿命末期の責任ある管理や、デブリの低減に取り組んでおり、軌道離脱能力は宇宙活動の長期的な安全性と持続可能性を確保する上で重要な役割を果たします。この度のアストロスケールフランスとExotrailのパートナーシップは、2030年までに、制御可能で実運用に適した軌道離脱能力を実証する最初のミッションを目指し、衛星運用者へその機会を提供することを狙いとしています。この実現に向け、両社はそれぞれが培ってきた補完的な専門性を活用します。Exotrailは高機動衛星 space van™ の製造・統合・運用を担い、アストロスケールフランスはこれまでのミッションで蓄積した捕獲システムやRPO能力を提供します。これにはドッキング機構、アルゴリズム、ミッション準備、運用ノウハウが含まれます。

本パートナーシップの具体化に向けた初期検討は、France 2030におけるCNESとの契約枠組みの中でExotrailが主導したスタディ段階を通じて実施されました。Exotrailは当社と協力し、次世代サービスビークル space van™ RPO/D と、アストロスケールの技術・コンピテンシーを活用したLEOコンステレーション衛星向け軌道離脱ミッションの検討を完了しました。

最初の商用衛星を対象とした実証を超えて、両社はランデブーおよびドッキング技術を基盤とする欧州のソリューションを開発するため、共通ロードマップに基づく長期的な協力に取り組んでいます。本協力は、フランスおよび欧州の宇宙政策に沿った持続可能性、宇宙運用の安全性、技術主権という目標とも一致するものです。

Astroscale France マネージングディレクター Philippe Blatt は以下のように述べています:
「本パートナーシップは、専門的なサービス能力がミッションに効果的に統合され、複雑な軌道上運用を実現できることを示しています。また、単一のミッションにとどまらず、軌道上サービスにおける新たなビジネスの道筋を示すものであり、フランス産業が知的財産を保護しながら国家主権を強化し、高度な能力を実現するために新しい形で協働できることを示しています。Exotrailのビークルおよびマヌーバにおけるミッション主導力と、アストロスケールの実証された捕獲・近接運用能力を組み合わせることで、フランスと欧州が軌道上サービスの最前線に立ち、将来にわたって信頼性のある基盤を構築することに貢献します。」

Exotrail CEO Jean-Luc Maria氏は以下のように述べています。
「重要なランデブー、近接、ドッキング技術におけるパートナーとしての能力を実証することは、当社のサービスポートフォリオを拡充し、宇宙インフラの利益となるロードマップの加速に不可欠です。制御された軌道離脱や軌道上ランデブー能力は、民生用途のみならず将来の防衛領域にとっても重要な技術基盤として認識されています。アストロスケールフランスと協力して重要な宇宙インフラを保全することで、欧州宇宙アーキテクチャのレジリエンス強化と、宇宙における自由な行動を確保するための能力をさらに高めます。」

本パートナーシップは、フランスおよび欧州の宇宙エコシステムが、技術のみならず製造および運用における高度な能力を組み合わせ、非常に複雑な技術領域で協働できることを示しています。当社とExotrailは、今日直面している軌道環境の課題、そして今後数十年にわたり発生する課題に対応するためには、こうした協力関係を今構築することが不可欠であると確信しています。